ブリーフィング A-01

 

1999年8月14日

人類初のハイヴ攻略戦、甲22号横浜ハイヴ攻略、通称『明星作戦』

この戦いに参加するのは、祖国の地を取り戻さんとする帝国軍と斯衛軍

この戦いに勝利して祖国奪還の足掛かりにしようと意気込む大東亜連合

そして要請を請けた国連軍とオルタネイティヴ4の成就を目指す香月夕呼博士率いる精鋭A-01

何かしらの企みが有る米国

そして

イレギュラーな存在、傭兵組織『レイヴンズネスト』

 

<SIDE:鳴海孝之>

 

いよいよ始まる明星作戦、この戦いに勝って横浜を柊の町を取り戻す!

横では慎二も決意に満ちた目で俺と視線を合わせる。

「お~お~威勢のいい事で、でもちゃんとブリーフィングは聞けよ」

と、ヤッベ~今はブリーフィングの途中だったんだ。

「それじゃぁ鳴海達も戻ってきたし話を戻すぞ」

「了解」

「いい返事だ、戦場でもその意気込みを期待してる」

当然!

近くでは今年の春に任官した水月達も同じ表情だった。

「それじゃあ続きだが、まず俺達A-01で最前線に出るのは、俺の率いる第四中隊フェニックスだ」

「えーなんでですかッ」

「み、水月~」

あ~やっぱり水月ならやると思った。

「速瀬ッ、口を慎め!」

「うっすみません」

伊隅大尉って怖いな・・・!!

今こっち見なかったか!?なんで女ってこんなに勘が良いんだよ?

「理由は今から言う、現在フェニックスとヴァルキリーズ双方共に人員の不足は無いが、ヴァルキリーズにはまだ任官してから数ヶ月しか経っていない新人がいる。本来新人は数ヶ月ほどの座学と部隊内訓練をしてそこから小規模クラスの戦闘に出すべきだ、行き成りこんな大規模作戦は無理がある」

あれ? でもそれじゃあ俺と慎二とかは?

慎二もその事に気づいたのか質問をする。

「少佐、一つ良いですか?」

「なんだ?」

「俺と孝之はまだ実戦経験は有りませんよ」

「あれ? そうだっけ?」

二人でうなずく

「あ~~まあ大丈夫だろ、一年近く俺達は訓練をしたんだからよ、それともなんだお前等、今更我が身可愛さの余りに怖気付いたか?」

「なっ、そんな事は有りません少佐っ、俺と孝之の連携は完璧です。BETAなんかに負けはしません! なあ孝之」

「ああッ」

当然だ!俺はこの作戦に勝利し生き残って二人の気持ちに応えなきゃいけないし、なにより俺にはアーマード・コアっていう力がある。

アーマード・コアの力があればBETA如きに負けるはずが無い!!

「そうか、だが慢心は己が身を滅ぼすという事をよくその心に刻んでおけ」

「「はっ」」

二人して敬礼する。

他の皆はなんか呆然としている。

水月や遙なんか思いっ切り引いてるし

「さて、熱い漢の青春ごっこはお終いにしてと、いい加減ちゃんとしたブリーフィングしないと博士に何されるか解ったもんじゃないからな」

その瞬間全員でこけそうになるか突っ込みを入れたい気持ちだろうが流石に博士にどやされるのはイヤなのか全員おとなしくなる。

「まず、俺達フェニックスだが、フェイズ1で艦砲射撃を行い、その後フェイズ2から俺達は中央戦線で戦闘を開始する。そこから徐々に戦線を押し上げていく付近には各軍の部隊が居るから孤立するという事はまず無いはずだ、でこれは博士からの伝言なのだが」

なんだろう余り良い予感がしないのだが

「フェイズ3に差し掛かったらフェニックスは一旦後退して弾薬等が入ったコンテナを持っていけとの事だ」

どいうことだ?

「草薙少佐、それはどいう事でしょう」

伊隅大尉が聞くが

「博士からの話では傭兵部隊を雇ったとの事だが、恐らくはその傭兵部隊用の補給コンテナらしい」

博士が!?

あの博士が傭兵を雇うなんて……

「情報では如何やらその傭兵部隊は鳴海が乗っている『アーマード・コア』と呼ばれる戦術機の同型種に乗っているらしい」

「それ本当ですか!」

慎二が大声を上げるが少佐を見る限り本当らしい

――余談だが俺がアーマード・コアに乗っているという事を知った水月が「なんで孝之なんかに専用機があるのよっ卑怯よ贔屓よ独占禁止法違反よーーーあたしに寄越しなさいよ!」と俺の首を締め上げてガクガク揺さぶりながら吼えまくった――

「それでその部隊の名はなんと?」

「『レイヴンズネスト』と言うらしいが、全く情報が無い」

『………』

全員が沈黙する。

「まあ、今気にしても仕方が無い、その傭兵達の実力は実際の戦場で見ようじゃないか、それでだヴァルキリーズの方は博士が乗艦することになる帝国軍最巡洋艦最上の護衛として同艦に機体と共に搭乗、有事の際は出撃も考慮されるから気を引き締めろよ、まあ伊隅が居るからその辺りは大丈夫だろうな」

「了解」

「では解散、しっかり身の回りの整理をしとけよ」

明日遂に始まる。

 

 

後書き

第二章第一羽終了

これを書いている時やっちまったと思いました。水月や遙が任官するのって明星作戦の二十日後でした。でもこの作品の孝之は去年の夏に任官しています。

つまり原作よりも半年以上早かったということです。

もうこの際だから平行世界だからと言うことで目を瞑って下さい。本当に申し訳ないです。

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