白銀武の場合

 

 

 

京都から九州の大分までは約2時間の道のり、ちなみにルートは大阪湾から四国を横断、正直新幹線よりも早い、いやこの世界の俺は乗ったこと無いけど

『それで如何する?』

『適当にうろつけば向こうから勝手に来るだろう』

なんて行き当たりばったり……!!

『と言っている間にお客さんだ!』

地中から行き成り現れる。大量のBETA

『よしっ全員決めたとおりフォーメーションを展開』

「『『『『『了解』』』』』」

元々レイヴンは単独で行動するのが基本らしい、だから普段やったことも無い連携などできるはずも無い。

そこで俺達が話し合い決めたのが各自の戦い方と機体に合った距離によって戦うという事

もっとも機動力の高い俺とゼロさん、ジナイーダさんが前衛

これは主に光線級や要塞級を最優先で撃破することを目的とする。

そしてエヴァンジェさんとジノーヴィーさんが中衛

これは要撃級や戦車級など相手にする。

そして最後にジャックさんが後衛

主に役目は後方からの援護で此方で相手に出来ない相手などを倒す。

これが俺達の考えた対BETA戦用のフォーメーション

『ジャック、1時の方角に所属不明の部隊を確認した。恐らく帝国軍か国連軍だろう』

『ふむ、ではここに居る光線級と要塞級を撃破してから向かおう、旨く行けば今日はそれで終わる。全員それで構わないかな?』

ジャックさんのその意見は勿論

「構いませんよ」

『私も問題ない』

『断る要素は無い』

『ああ』

『そうだな』

その言葉と共に俺はOBを起動して、光線級に突撃する。

 

流石と思う

ゼロさんとジナイーダさんの二人は喩えるなら台風か嵐、ロックオンサイトに入ったBETAはことごとく倒されている。

正直俺ではついて行けない

ロックサイトに光線級を捕らえる――レーザーマシンガンを撃つ――光線級の照射膜に当たる。

そのままブーストで重光線級に接近しブレードで照射膜に突き刺す――そのまま旋回しながら周囲にいる小型種共にレーザーマシンガンを浴びせる。 

『シロガネ、そっちは?』

「光線級2、重光線級1、要塞級3、要撃級5、小型種は数える気も起きませんッ!、ゼロさんはッ?」

『あとは要塞級を・・・よっし倒した。ジナイーダはッ?』

『要撃級2、光線級1、要塞級1、くッ小型種に手間を掛け過ぎた』

『ゼロ、お前はシロガネの援護をしろ!』

『了解! シロガネとっとと終らせるぞッ』

「はいッ!」

要撃級をレーザーブレードでモース硬度15もある腕ごと斬り裂く――飛び上がり要塞級の頭上に着地――そこにナパームロケットを叩き込む――要塞級が声にならない雄たけびを上げる――要塞級から飛び上がりOBを起動する――4時方向にいる重光線級に突撃――その直後、要塞級に8本のレーザーが刺さる。

重光線級に接近して足を斬る――エクステンションを発動してエネルギーを回復する――隣にいる光線級にレーザーマシンガンを喰らわせる――足を斬った重光線級にレーザーマシンガンを大量に撃つ――重光線級の血が飛び散る。

「よし、光線級撃破!」

『こっちも撃破した』

『要塞級も全て倒した』

これで高く飛んでも問題は無い、要撃級は放って置いてもいいか

『なら全機、先ほどの1時の方に行くぞ』

「『『『『『了解』』』』』」

 

まだBETAが追って来ているがACのスピードに着いて来れない。

『さて、スクラップでも構わないとは言うが』

「適当で良いんじゃないんですか?」

『そうだな、シロガネの意見で良いだろう』

 

幾らか状態の良さそうなのを見つけた。

『よし、戻るか』

『まって、レーダに反応が』

『帝国軍の戦術機部隊が接近中だよ! 10時の方向、距離4000』

「肉眼で確認したぜ純夏」

確かにあの鉛色のカラーリングの撃震は帝国軍の戦術機部隊だ、クッソまずいな。

すると向こうから外部スピーカーで話しかけて来た。

『そこの部隊、所属を答えろ!』

どうやら忠告しているらしいが如何する?

『答えギャァアァ』

行き成り相手の機体が爆発した――いや、正確には青い光で爆発した。撃ったのはジャックさん。

「なっッ!!??」

『キサマラーー』

向こうが突撃砲を構える…が

『ぐぁぁぁぁああああ』

『……』

『HQ、HQくっそ何で通信が繋がらないんだー!?』

無駄だ今ここにはECMが発動している。向こうは通信もロックオンもできない。

『なななんあっ何なんだ貴様等はー!?』

最後の一人が発狂しなが滅茶苦茶に突撃砲を撃つが

『うあーーーー』

最後の一人もオラクルのレーザーブレードで斬られた。

……

「どうして、どうしてッ殺したんですか!」

『今はまだ我々の存在は公に知られる訳にはいかない』

ジャックさんが言う。

「だからってッ」

『ならお前にはあの状況で如何にかできる考えが合ったのか』

今度はジナイーダさんが言う。

『それにどの道殺し合いになっていたさ』

ジノーヴィーさんが言う。

『それに元々、私達は同じ人間を相手にしていた。そこで変な考えを持ち出せば、待っているのは自らの死だ』

エヴァンジェさんが言う。

『シロガネ、悪いがこれが俺達の考え方だ』

ゼロさんが言う。

『さて、また別の部隊に出くわすかも解らんし後方からBETAも接近してきているから急いで離脱しよう』

ジャックさん達は撃破した戦術機からも幾つかを持ち出し離脱していった。

『タケルちゃん…』

「ああ、わかってる、わかってるよ純夏、でも」

これが世界の違いの差なのだろう

この人達は今まで同じ人間と戦ってきた。だから人を殺すのに抵抗が無い。

でも、俺は……

撃てるのか? 同じ人間を

でも、いつかは撃たなきゃ為らないのかも知れない、オルタネイティヴ4の邪魔をする奴等や俺の大切な人達に危害を与えようとする奴等に

その時、俺は本当に撃てるのか? 同じ人間に……

 

 

後書き

一章外伝白銀武の場合終了

え~今回は掲示板の意見で九州の方を書いて欲しいとの事でしたので、その要望に答えて

この話のとおりやはり世界の違いは大きな壁でもあります。そこに武達がどのように考えていくのかも重要な要素では有ります。

ちなみに回収した戦術機の活用方法は二章で解ります。

次は夕呼先生です。

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