―――夢を見た―――
―――悲しい夢、楽しい夢、いろんなことを見た―――
―――「もしも」というのがあるのならば―――
―――悲しいことをなくして楽しいことだらけにしたい―――
<SIDE:白銀武>
「ぅう~ん」
眠い目をこすりながら何とか目を覚ます。
なにか夢を見た気がする。
どんな夢かは思い出せないけど、いろんなのを見た。
「タケルちゃ~ん起きてるー」
幼馴染の純夏の声が聞こえた。相変わらず朝は俺と違って早い。
「タケルちゃーん」
「うるせーよ純夏」
「あ、起きてる。おはよータケルちゃん」
「おう、おはようすみ・・・」
「どうしたのタケルちゃん?」
「純夏・・・お前、顔色悪くないか」
「えっ!! そんなことないよっ」
ぶんぶんと首を振り必死に否定しているが無駄だぜ純夏!
お前はそういう時、必ず頭のアホ毛が過敏に反応するからなッ!
「そいうタケルちゃんも顔色あんまり良くないよ」
「むっ、そうか」
たぶん夢のせいだな
「ねえもしかして、タケルちゃんも夢を見たの?」
「「も」ってことは純夏も見たのか」
驚いた、いつも一緒に居るから夢まで同じもんを見るようになったのか?
それはやめてほしいな、エッチな夢が見れなくなっちまう。
「うん、あっはやくご飯もらいに行こう」
「ああ、わかったから引っ張るなっ」
今俺たちは横浜から少し離れたところにいる。
理由はBETAが横浜を襲ったからだ、それで俺たちは非難して、今は難民キャンプで暮らしている。
朝食を貰いに行く途中
「あっ私、お洗濯物干し放し」
「はあ、じゃあ俺が貰ってきておくから、純夏は一端戻ってろ」
「ごめんねっタケルちゃん」
純夏が走って来た道を戻っていった。
「さて、とっとと行くか」
ん?なんか騒がしいな。
「おいっなに勝手に割り込んできてんだよ!」
「黙れ!こっちは徹夜で哨戒していたんだ、貴様たち民間人が今も無事にいられるのは、我等帝国軍のおかげなんだぞ!」
「だからって割り込んでいい理由にはならねぇじゃっねえか!」
周りからも「そうだそうだ」と言った反論が飛んでくる。
はぁ~どうやら軍人さんとおっさん達が揉めているようだけど、俺には関係ないな。
その時
警告音が大音量で鳴った。
「!?」
俺や周りの奴らも何かっと困惑している。
『付近までBETAが接近中、哨戒班や観測班はなにをやっていた!!』
と大音量で出撃していた戦術機のパイロット〔衛士〕が怒鳴りあげる。
!!!!????
BEATがすぐそこまで来ているのか!
俺が混乱していると周りの人たちも混乱し大騒ぎになる。
『戦術機部隊はすぐに発進するぞ! 歩兵は民間人の護衛が最優先だッ、いそげ』
『民間人はすぐに装甲車に乗り込み、脱出の準備をしろッ』
衛士の人がそう叫び、戦術機の部隊は森の向こうに飛んでいく
それと同時に周りの人たちも大慌てで逃げていく
俺も急いで逃げないと!
「あっ純夏ッ」
くっ急いで純夏その方に向かおうとする
『まずいッ! 小型種が複数そっちに抜けて行ったぞ!』
それを聞いて辺りはさらにパニックになる。
でも俺の方は不思議と何故か冷めている。
すると、遠くから木々を押し倒しながら何かが現れた。
そいつは、人に近い形をしていたが明らかにちがう、 かすかに人間じみた平坦な顔。その顔とは不釣合いに巨大に発達した胴体部。人間の数倍もの筋力を持つ無骨な両腕。
何人かの兵士がそいつらに銃を撃つ、
それをみたときおれのあたまのなかになにかが・・・・・
「がっぐぅぅぅうっぅぅうあたまがわれっるぅ」
なんだこれ
オレが戦術機に乗ってる・・・夕呼先生・・・A-01・・・ヴァルキリーズ・・・冥夜・・・委員長・・・彩峰・・・たま・・・美琴・・・まりもちゃん・・・殿下・・・霞・・・
なんなんだよこれ、こんなこと俺は知らない
BETAなんていない世界、口うるさい幼なじみ、突然転校してきた財閥の美人姉妹に天才少女、いきなり自分を巡って騒がしくなる教室に現れるマッドな先生がいい加減な理論で油に火を注ぐばからしい日々。
そんなどこからか解らない映像と知識が一緒に流れ込んできて、それが終わった時にはこんどは別の映像が流れてきた。
死んだ自分に変わって別の世界から来た自分がみんなの為にとBETAと戦っていた、しかも何回も繰り返しその度に絶望を味わったが諦めず歯を食いしばって戦っている白銀武の姿を
『無理にとはいわねぇけど、足掻いてみねぇか・・・今度こそハッピーエンドを迎えるためによ』
どこからかそんな声が聞こえた。
だから答える。そんなの決まっている。
「他の白銀武に出来て俺に出来ないはずがないだろ」
また声が聞こえた。嬉しそうにそいつ、いやそいつら『シロガネタケル』が
『なら託そうオマエにオレに俺達の全てを』
『今度こそ最高の未来を手に入れてくれ』
「ああ、わかった!」
また、頭に何かが入ってくる。けど不思議と不快感はない。
はっ
意識がはっきりとする。
頭の中にいろんな情報がある。でも不快感はない
むしろ
決意が
思いが
胸に湧き上がる。
「純夏は!?」
そうだっ
純夏は純夏を護らないと、今決意したことが無駄になっちまう、護れなかったら他の『俺』に記憶を想いを託してくれた『シロガネタケル』に申し訳ない。
走り出していて気づいた。
俺の体が鍛え上げられていて驚いた。
「これならっって、いた!!」
くそ、まずい純夏の近くにBETAが! 純夏は何故か頭を抱えてうずくまっている。
「純夏ーーこんのやろうッ」
BETAにむかってそばに落ちていた石を全力で投げる。
「♯$%&@¥!?」
BETAが訳の分からない雄たけびを上げながら仰け反る。
「純夏!純夏! 大丈夫か?」
「タケ・・・ルちゃ・・ん?」
よかった無事だ、でも
「純夏、お前どうしたんだ?」
「いろんなこと知って頭がものすごく痛いんだよ・・・」
「そうか」
怪我がなくてよかった。
「タケルちゃん」
「なんだ?」
「ごめんね」
はあ~こいつは
「ばかかおまえは」
「あいたー、頭が痛いのに頭叩くなんて酷いよ、タケルちゃんの鬼畜」
「うるs「タケルちゃんっ後ろ!?」!! ちぃ」
BETAがこっちにでかい口を開けて突進してくる。
「少年しゃがめ!」
純夏を庇うように伏せる。
「#$%&@¥---」
銃声が鳴りBETAの叫びが聞こえる。
「無事か」
帝国軍の人に助けられたようだ。
「あ、はい、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「いや無事ならいいが、それよりも急いで逃げたまえ」
「はい」
純夏の手を握って走り出そうとすると
「まて」
「なにか?」
「いや、生身じゃ危険だ、これを持っていけ」
帝国軍の人が出したのは一丁の拳銃
「いいんですか?」
「これだけじゃぁ心もとないが生身よりはいいさ」
「ありがとうございます」
「しっかりと守れよ少年」
帝国軍の人はそのまま走って行き、俺は純夏の手を引いて走り出す。
暫くして、軍用のジープを見つけた。
「よしっこれで逃げて・・・その後は、そうだな夕呼先生を捜そう」
そう決めて車を走り出させようとすると
「まってタケルちゃん」
「何だ純夏?急いで逃げないと」
「だから、むかってほしい場所があるの」
「向かってほしい場所?」
「うん」
純夏が真剣な表情で頷く、だから
「わかった、場所はどこだ?」
純夏の提案に乗ることにした。
「えっとね、京都」
「わかった」
ジープを走らす。
後書き
第一章第一羽終了
読み返してみて思った。ヘタだな~俺って
これからもがんばって精進しようと思いますので、どうか見捨てないでやってください。
さて次回はいよいよACが出てきます。
楽しみにしていてください。
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